僕らはみんな河合荘(8)
いいいいいいいい!
最新巻もすばらしくおもしろかった☺
新生活を始めた主人公の宇佐和成が住むことになったのが河合荘。そこで出会った美少女、河合律に一目惚れ。無類の本好きで人付き合いが苦手な律と律と近づこうとあれこれ奮闘する宇佐。2人のでこぼこな恋路の物語。
と、基本的には2人のなかなか上手くいかないけれど少しずつ確実に進んでゆく恋を中心に描かれているんだが、このマンガを語るのに欠かせないのが、他の登場人物達のキャラの濃さ。
ひとりひとりがものすごく強烈な個性を持っていて、飽きることがない。これがこのマンガをさらにおもしろくさせている。
また恋を描きながらもジャンルとしてはコメディじゃないかと思う。作者の笑いのセンスは非凡。シリアス展開も必ず笑いのあるオチに繋がっている。
今作中では律が自らの宇佐への恋心をようやく認め始める(友達と言い張りつつも)。
宇佐くんは 大事な 友達
だけど 他の子が… 椎名さんが 彼女とか
フリでも 嘘でも なんか すごく すごく……
…もしかして これ ちょっと
お、おかし… い?
ファーwwwwwwwwwwww
誰が友達や
まぁ確かにまだ友達だけども。
さて全然進展しない2人は置いといて、何度も言いたいのがキャラクターの笑いのセンスを生み出す作者自身の笑いのセンス。
男女ペア3組でカフェに行くことになるが、恥ずかしさのため宇佐とのペアを断る律ちゃん。宇佐は後輩のかわいくて愛想もいい椎名さんと組むことになる。代わりに律ちゃんとは超がつくほどドMな同居人、シロさんが組むことに。
当日、もう一つのペアが先に店に入り、4人はそれぞれ2人がけのイスに座って待つ。そこでのモブ感にMの血が騒ぎ、興奮。
宇佐と荷物運びに行って、戻ってきてからの
ただいま おまたせー
(待たれてないだろうにあえて言う俺)
宇佐くんは書生カフェでオーダーとってから来るって
(モブらしく状況説明する俺)
こういうとこ。好きだなー。笑
さらに、本と違うマンガの良さって、セリフが自由に配置できて、モノクロでも文字やコマの形は自由なとこ。この作者はそれを最大限に活かしている。
カラーの絵もめちゃくちゃ綺麗だし、もう言うことなしです。