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時間はたっぷりあるので。

キングダム(45)

キングダム(45)/原泰久

キングダム 45 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

青年コミック売上2年連続No.1でしたね。

面白さは抜群で既巻数も多いので納得。

 

45巻では長く続いた黒羊の戦に、ついに終止符が打たれる。結果は秦軍の勝利。決め手となったのは、桓騎が最後に趙軍に通告した作戦だった。それは、

趙軍の実質トップである紀彗が城主をつとめる離眼城を攻め落とすというものだった。離眼城は趙のいくつもある城の一つであり、落とされたところで大きな被害があるわけではない。

しかし、紀彗は陣をしいていた丘を撤退、離眼城へと急ぐ。こうして手薄となった丘は秦軍によって簡単に攻略され、桓騎将軍は結果的に予想されていた半分以下の死者数しか出さずに戦に勝利したのだった。

なぜ紀彗は敗北を選んだのか。それは、桓騎が戦途中に村を襲撃し、戦いに関係の無い一般人を大量に虐殺したことが原因だった。

つまり離眼の民を同じ目に合わせるという選択は到底できなかったのだ。しかしこれこそが桓騎の狙いであり、だからこそ一般人を無残に殺す必要があった。

結果的には大勝利を収めたが、信は桓騎のやり方が気にくわない。それは飛信隊のみなも同じ気持ちで、今回の戦を経て、結束は強くなった。

 

そして!なんと蔡沢の算段で斉王王建と趙宰相李牧が秦の都咸陽を訪問!

いきなりの秦王嬴政と斉王王建の対談!

斉王の恐ろしいほどの圧の前で中華統一の目標を語り、他国の民が納得できないから無理だろうという意見に対して、答えは、用意してあった。それは、「法治国家」!七国の民、どの身分の者も法の下で平等な国!

この場面はマジで鳥肌立つ。

納得した斉王は、秦が他国と戦をするときは静観し、斉が残って、そのとき秦王の目が濁っていない場合、国を明け渡すという、非公式ではあるが事実上の降伏宣言をする。これは凄すぎる。この大仕事を終えた蔡沢は静かに息を引き取った。

その後、秦王は李牧と対談。七国同盟を組めば戦いはなくなると主張する李牧。そんなものは今まで何度も繰り返されてきたが何の効力も持たなかったと秦王は一蹴。李牧は声を荒げて趙の勝利と秦の敗北を予言し、咸陽を去ったのだった。

来たるべき戦に向けて飛信隊も募兵。決して弱くはないはずが、黒羊の戦で慶舎の精鋭部隊に歯が立たなかった飛信隊。基礎能力の高い兵を集めようと厳しい試験を課す。

そこに体力がなく落ちてしまったある兄弟がいた。しかし、信や河了貂に直接弓矢の技量を見せる機会を得る。兄弟はそこで、なんと通常の弓の試験の10倍の距離から走る人と人の合間を縫った射的を決める。飛び抜けた技量を持つ2人が弓を習った師である父蒼源は、秦で唯一「中華十弓」に名を連ねる達人であることが判明する。

まーた個性あるキャラが来た。めっちゃ役に立ちそうで楽しみ。