テラフォーマーズ(19)
テラフォーマーズ(19)/貴家悠・橘賢一
18巻より舞台は火星から地球へ。
なんと、テラフォーマーたちは人間を実験台に研究をしていた!着々と地球が侵略されている…
テラフォーマーを倒して地下をナワバリにしていた燈の旧友、斉藤を倒して19巻。
この巻の最初の方には、
「ねーお母さん 台所にゴキブリいた」
のあの子が成長して出てくる。
この子も捕われて実験台となっていたのだ。
あのシーンはほんとに怖かったのを今でも覚えている。
実験が行われている場所が中国が武力で占拠した人工島であることであることがわかり、燈たちは潜入。
“ニュートンの一族”と“中国軍上層部”がテラフォーマーと手を組んでいたことから、島ではテラフォーマーではない強敵も立ちはだかるが、アメリカの手助けもありなんとか捕われていた人間を救出することに成功。
久しぶりのミッシェルさんはよいのぉ。
ただ敵も“ファースト”と“セカンド”を捕まえる絶好の機会。みすみす逃すわけにもいかない。
特殊な飛行物体で中国の軍用機で逃亡する燈たちを追うが、そこへ燈の仲間、本郷丈一が突入!
妹を実験台とされ、その子どもを飛行物体に乗るテラフォーマーのトップに君臨する個体、「インヴォーカー〈祈る者〉」に奪われていた本郷は怒っていた!!
しかしここで立ちはだかる謎の仮面の男!
20巻に続く!
テラフォーマーと人間が手を組んだことで話がさらに面白くなってきた。
が、少し気になったのが、今までは感動しそうなシーンで感動できない。なぜか。それは、ピンチでも人が死なないからだ。
今までは、マジで?!コイツここで死ぬのか?!みたいな、死に際の輝きに感動する場面が何度もあった。けど、人が死にすぎたためもはや本当の主要キャラしか残っておらず、簡単には人を殺せなくなっている。
これからも仲間は死ぬが、今回は持ってくるほどの場面ではなかったというだけなのか。
もしそうであれば下手な感動シーンは持ってこない方がいいと思う。
まぁこのマンガのクサいところは大好きなので、許容の範囲内。新たな人間の敵キャラもめちゃくちゃ魅力を感じるし、勢いを取り戻してほしい。